1歳危機

人生という視点から考えると、夫婦・結婚こそ自分をよい方向にも悪い方向にも左右している根源だと思います。

今まではファミリーの中の大きな存在、要は子供だったのです。見守られ助けてもらえる立場から見守る立場に変わり、助けてもらえる側から助ける側に変わらなければいけなくなるのです。これは大変なことです。

厚生労働省の人口動態総覧から計算すると、2011年の日本の離婚率は35%、約3人に1人は離婚している計算となります。 2018年においては4.7%の数字があります。

離婚に至る経緯には人それぞれ様々な事情があると思いますが、「産後、離婚を考えたことがある」女性52%のデータがあるほど出産後に育児の分担やすれ違い、思いやりの掛け違い、コミュニケーションの少なさなど「1歳危機」「産後クライシス」という現象は今でも続いています。

男性側の多くは「こんなはずじゃなかった」理由がよくわからず、「もうあなたとはやっていけない」といわれたなど。日常生活の連続から生まれる「チリツモ」です。

夫婦の家庭生活とは家事だけでなく育児、教育、学校行事、家族旅行、冠婚葬祭、親せきや地域社会との付き合いといった、それはそれはたくさんの事で構成されています。現在は協力的な男性が増えてきているとはいえ、まだまだ家の事は妻に「任せっぱなし」「お任せしたい」、で自分は仕事に集中「したい」という男性が多いのは事実。

50代の熟年離婚の要因が「自分でできる些細なことでも相手にさせようとする」「自分が忙しくしているのに、家の事を手伝おうともしない」というなんでも相手任せにしてしまった蓄積。

若い人の離婚の要因は、この50代の相手任せ問題はとても早く、結婚式の式場選びや新婚旅行の段取りあたりから始まるといいます。そして決定的になるのが産後「1歳危機」です。育児に協力しない夫、なんでも妻任せ、やってるつもり(女性からすると、二人の子供なので手伝うなんて当たり前なんですけどね)。このストレスが、子供が1歳になる頃にピークを迎え、愛情の減退と冷めた夫婦関係、やがては離婚へと発展します。

どれだけ愛情、思いやりがあっても、なんでも妻任せだと女性の忙しさや疲労感の総量が思いやりの総量を超えてしまい、我慢の限界となります。

専業主婦は楽でいいとか毎日が休みだと誤解している人もいると思いますが、毎日が仕事です、家事、子育ては休みもなく旦那である父親さえも感謝のねぎらいがなければストレスからの失体感となってもおかしくないでしょう。その分、保育園預けて外で働くと一日の対価があります。忙しさはありますが、一人の時間も持てて自分なりの満足ができます。

子供が小さいときは、家にいても普段通りにできない事も山のようにあります。俺は外で働いてきてるんだなんて言葉は死語です。妻に「ずるいんじゃない?」って思われたらおしまいです。

二人で仲良くこの先の未来を幸せに生活していきたいと思うのなら、家庭においての男性の教育が大切だと考えます。他人任せ、妻任せにしない家族を築き上げて結果的には楽しい毎日を送れるようになる、男性自身も多くの子育ての知識と子供との関りで幸せな毎日を過ごせるよう願います。