子どもの命、「授かる」から「つくる」へ

子どもを持つことを人々が日常どのような言葉で語るか、最も頻繁に使われているのは、子供を「つくる」です。「そろそろ子どもをつくろうか」「子供をつくるにはまだ・・・」「子供をつくりたいが・・・」という風に会話として耳にします。

これは親が決断しての結果が子供があるというニュアンスです。

実際、最初の子供はともかくとして、その後は生まれるだけ何人でも子供を産むことがないのが現状でしょう。夫婦が相談して、あるいは妻の意向で子供が何人にするか決められる、またいつ産むかも決める計画出産が実態です。

また最近は子供が「生まれる」というよりも「産む」と表現されることが多いようで、子供が主語ではなく、産む側が主語です。

これは出産が自然現象ではなく、人間の意志と判断に基づく行為となり、出産は選択の結果の主体的行為だと受け止められている、その表れでもあります。

工業化の進展、科学、医学の進歩により今や、子供は「つくる」ものとなりました。

現在、日本では「少子化」と、子供の数の事ばかりが注目され、問題視されています。でも重大なのは、子供の命の質が人類史上初めて大きく転換した、という事実です。それは人々の心、子供に対する感情、愛情も変化させ、子供への教育も変えつつある、その劇的な影響と変化のゆえに、過激にも人口革命というにふさわしい出来事になりました。

次から「つくる」の歴史背景をみていきましょう。